ミュウ
ミュウは元来、食べるということにほとんど関心がない猫だったが、シャケが家族の一員になってからというもの、徐々に食べるということに関して貪欲さが増してきて、その貪欲さの増大は、いまだ止まっていないようにみえる。 エサの時間になると、ミュウ用と…
シャケは、寝ている時に、”シャケ~”、と呼ばれると、目は閉じて横になったまま、尻尾でフロアをパタンと叩いて返事をする。もう一度、”シャケ~”、と呼ぶと、やはり同じようにシッポでフロアをパタンと叩く。 ”シャケ~”、パタン。 ”シャケ~”、パタン。 ”…
目が覚めて時計を見ると、AM5時だった。 ”ごごご、5時ぃ?” 石野陽子のギャグを思い出しながら出窓の方に視線を移すと、こちらを見ているシャケと目が合い、小さく欠伸をした後、”にゃあ”。 すると、僕が目覚めたことに感づいたミュウがベッドの脇にやってき…
春でもないのに、最近いくつかの出会いと別れがあった。 まずは別れから。 以前、数年間、北九州市に単身赴任していたことがあった。その時、家から歩いて行けるところに小さな飲み屋街があって、その中の一軒(立ち飲みの店)に僕は毎週木曜日にひとりで飲…
ミュウは、まあ日がな一日寝て過ごしているが、退屈してなんか遊びたい気分になったシャケが、寝ているミュウにちょっかいを出す、というシーンをちょいちょい目撃する。そんな場合、ミュウは、”ちっ!また始まった。”みたいな顔をして渋々立ち上がって、寝…
すっかり暑い季節になってきた。この季節になると、僕は部屋の窓を開けたまま寝ている。その窓は出窓で、その出窓の前に置かれたベッドで僕は寝ているのだが、ミュウとシャケは外の様子が気になるのか、夜中に出窓に座って外を眺めていることがよくある。ミ…
街を歩いていると、後姿がちょっと気になる人が目について、その人をつい目で追ってしまうことがある。街にたくさんの人が歩いている中で、なぜその人の後姿が気になったのか、その理由はいつもはっきりしないのだが、その人の後姿もしくは背中から何かが発…
外出から帰宅してソファに座っていると、シャケが僕と目を合わせず、でも明らかに僕を意識しながら、こちらに向かってゆっくり歩いてくることがある。そんな時、シャケの目はしぱしぱしている感じである。 そして僕の足元に来ると、僕の足の臭いを嗅いだ後、…
夜中にひとりで部屋にいるとなんとなく視線を感じたので、ふと顔を上げてみると開けっ放しのドアの向こうの廊下からシャケがこちらをみていた。シャケと視線が合うといつも思うのは、こいつなにか言いたそうな顔をしているな、ということで、この時、廊下か…
暖かくなると、案の定シャケが寄りつかなくなった。寒い冬の間は、家人が寝静まると僕の部屋にやってきて膝に乗ってきていたが、最近はそんなこともすっかりなくなった。つまり、寒くなくなったきたことだし、あなたの膝で暖を取る必要はなくなりました。と…
ミュウはだいたい寝ている。よくそんなに寝ていられるな、というほど寝ている。 シャケが興奮してバタバタと走り出すと、それをめっちゃクールな眼差しで見ている。興奮したシャケを第三者的視点で観察しているようにも思えるが、もしかしたら、自分もあんな…
認知症の母が入居している施設に面会に行った後、実家に行ってしたたか酒を飲んで帰る途中、ライトアップされた桜がとても綺麗。 ちょっと寄って写真を撮ろう、なんつって数枚撮影して帰宅した。 妻が、その桜の写真がほしい、と言うので、わかった、なんて…
ある日、妻から、なんか辛そうだけど大丈夫?、と尋ねられて、ドキっとした。 毎朝、単身赴任先のマンションで、iphoneのアラーム音が鳴りだす少し前から目は覚めてはいるが、布団を被ったままアラームが鳴るのを待っており、いざアラームが鳴りだしてもベッ…
”春になったなあ”と思うようになった。 通勤手段が自転車ということもあり、気温や湿度など気候の変化に対して敏感になっているということもあって、”春になったなあ”などと思っているのである。まったく外の世界は確実に変化し続けている。 僕はアレルギー…
神社で参詣した時に感じたことと日記をつけるということについて。
CIAOちゅーるは猫における締めのラーメンのようなもの
かわいがられる性格の猫と本音重視の猫
おでこにEと書くことでストレスのことがわかる。そして猫のこと。
シャケはとても表情豊かで、よく僕になにか訴えかけるような顔をすることがある。 その訴えかけのひとつがシャケボールで遊ぶことで、以前は廊下にシャケボールを投げて、行ったり来たりしていただげだったのが、最近はそれだけでは飽きてきたのか、あまり反…
”もっと力を抜け”、などという言葉をよく聞くし、時々は言われたりもする。 どういう時にそのような言葉が使われているかということを考えてみると、なんらかの緊張を強いられているような状況においてなんらかの成果を出さなければいけない、みたいな場合が…
僕と妻はなにかと趣味が合わないことが多い。 二人とも映画が好き、というところは共通しているが、観たい映画はまったく違う。 また、二人とも音楽が好き、というところは共通しているが、聴きたい音楽はそれぞれ違う。そんな感じである。 そんな二人が以前…
オーダーしていたブーツが家に届いた。 僕はこのブーツの到着をとても楽しみにしていた。 どれくらい楽しみにしていたかというと、発送のメールが来てからというもの、毎日30回くらい配送状況をスマートフォンでチェックしていたほどである。だから、その日…
シャケがリビングのテーブルの下を歩いているのをなにげなく見ていたら、テーブルの下に設置されている、ちょっとした小物類が置ける棚のようなものに頭をぶつけていた。 シャケは頭をぶつけた後、なにごともなかったようにエミューみたいな歩き方でくにゃく…
神様に願いは届くのか。
年が明けてしまって三日も経つと、そこには日常があった。 というか、年が明ける前にも後にも日常はあったのだが、なんか独特の賑やかな雰囲気や楽しげなスケジュールに精神がクラッシュしてしまって、勝手に、俺は今非日常の住人である、などと錯乱した思想…
無事に2017年を終えることができそうな猫と僕たち。
猫の年齢を感じる近頃。僕も同様。年末に年齢について考える。
酔っ払ってお口まわり玉ねぎ隊になった。
発言をすることについて考えてみた。猫の言葉がわからないことは良いことかもしれない。
猫と忘年会について考えてみたがとりとめがないことになってしまった。