ミュウと僕の距離感はミュウが決定している
僕は朝起きるとミュウに焼き海苔を食べさせる。
ミュウに焼き海苔をあげるのは、家族では僕だけということをミュウは知っている。
だから、ミュウはベッドの脇で、僕が目をさますのをずいぶん前から待っている。でも絶対にベッドには上がってこない。必ずベッドの脇で待っている。
ベッドに上がってこないのはミュウの躾ができているからというわけではない。ミュウは僕との距離感をキープしているだけだ。僕は密かにミュウが僕の体に乗ったりするのを期待している。でもミュウは絶対そんなことはしない。
ミュウと僕の距離感はミュウが決定しているからだ。
そして僕がベッドから起き上がると、ミュウはしっぽをピンと立てて僕の前をスタスタと歩いてキッチンに誘導する。そこで大好きな海苔をおねだりするためだ。
僕はまだ起き抜けの寝ぼけ眼でミュウに海苔を食べさせる。ミュウは美味しそうにパリパリの焼き海苔をしゃくしゃくと音をたてながら食べる。僕はそのミュウの顔を見るのがとても好きだ。ぶさいくだけど、なんてかわいいんだろうと思う。
ミュウは海苔を食べ終わると、ちょっと舌なめずりをした後、くるりと僕におしりを向けて離れていく。
”ごちそうさま、もう用はないよ”という吹き出しが見えるようだ。
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