ミュウのルール
起床したら海苔を食べる。
シャワーから出たら鰹節を食べる。
出かける前は鰹節を食べる。
帰宅したら鰹節を食べる。
気が向いたら鰹節を食べる。
これがミュウのルールである。
と言っても、これは、ミュウがシャワーを浴びたり出かけたりしているわけではない。
ぜんぶ僕の行動である。すなわち、僕が起床すると海苔をねだり、僕がシャワーから出ると鰹節を食べるというルールをミュウが作っており、僕はそのルールに従わされているということになる。
まず、僕が起床すると、ミュウは"おはよー"と僕に声をかけ、海苔の瓶が置いてあるところに僕を誘導する。
僕は寝ぼけ眼で海苔をミュウに食べさせる。
それから、僕はシャワーを浴びる。
シャワーから出るとミュウが待っていて、"お疲れさま〜"と声をかけてくる。
僕は、"ああ、どうも"などと言いながらミュウに鰹節を食べさせる。
その後、僕は朝食を済ませて、出かける準備をする。
それを見て、ミュウがまたそわそわし始める。
僕の出かける用意が終わる頃、ミュウが足元で僕の顔を見上げて、"これから留守番ですよね"と言う。
僕は、"留守中よろしくお願いします"なんてことを言って鰹節を皿に入れる。
僕が帰宅すると、ミュウは玄関にたたたたっと走ってきて、"留守中、異状ありませんでした"と報告するので、"留守番ありがとう"と言って、鰹節を食べさせる。
それから僕はシャワーを浴びる。
シャワーから出ると、お疲れ、以外略。
ミュウが作ったルールはなかなか緻密であり、ルールに背くことは困難である。
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