猫が僕にあることを教えてくれた
僕はおっさんである。
そしてかれこれ10年ほど前からだろうか、家人から加齢臭というものがする時がある、と言われている。
特に枕などはとんでもないことになっていることがあるそうだが、自分ではまったく臭わないわけで、そもそもそんなに不快な臭いなのか、ただ大袈裟に言っているだけではないのか、などと考えていた。
ある日僕は、ミュウが近くに寝ていたので、お腹や頭や首のうしろなんかを撫でていた。
ミュウの毛並みはとても柔らかく気持ちが良い。もうその手触りといったら、ツルッツルのフワッフワである。うふふふ。
なので、ちょっと調子に乗って、お腹にモフモフするなどして、その柔らかな毛並みをを堪能していた。あー、気持ちいい。
そんなことをしていると、ミュウが、”あなたの行為が心底うざいので失礼します”と言って、僕から離れるべく起き上がって歩き出した。
その歩いているミュウを、娘がさっと抱き上げ、モフモフし始めた。
すると娘が言った。
”ミュウからお父さんの臭いがする”
なに?!
これは、自身の加齢臭とやらを第三者的な見地から確認できる、またとない機会ではないのか。
そう考えた僕は、”ちょっと臭いかがせて”と言って、ミュウを娘から受け取り、臭いを嗅いでみた。
くっさ!
これはマジであかん!
ミュウ、僕に大切なことを教えてくれて、ありがとう。
僕は、常に体を清潔にしておこうと誓ったのだった。
おまけ
昨日2月3日、僕は福岡サンパレスにジェフ・ベックの演奏を聴くべく出かけて行った。素晴らしかった。行って良かったと思う。
会場を見渡すと、観客は僕を含め高年齢の人が多いように思えた。まあ、キャリアが長いミュージシャンだからね。
福岡サンパレスの会場内は、独特の臭気に包まれていたであろう。
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