がんばれシャケ!
最近、マンションの大規模改修工事が始まった。
今は、外壁に足場を設置しているところで、最近は僕の住む階にも足場が伸びてきており、リビングの窓からその一部が見えるようになってきた。
つまり、今までは空しか見えていなかった窓から、これまで見えていなかったものが見えるようになったわけで、これは僕たちにとっても違和感がある。
ということは、我が家の猫たちにとっても違和感があるようだ。
しかも、その足場にブルーシートが置いてあって、その端っこが風でゆらゆらしているもんだから、ミュウとシャケはそれが気になって仕方ない。
いつもは僕たちが食事をしているとテーブルに飛び乗ったのち皿の前で香箱を作り、”なにか少しでもいただかないと、ここをテコでも動きませんよ”なんて言っていたのが、今はそれどころではないようで、風にゆれるブルーシートを一心に見つめている。
テーブルに座った2匹の猫が同じ方向をじっと見つめている姿は、ちょっとかわいい。
しかし、風にゆれるブルーシートを眺めることにもミュウはじきに飽きたようで、皿の前の香箱作りに専念し始めるのだが、シャケはそうもいかないようで、ブルーシートを敵と思っているようであり、時々、”うーーーーーー”なんて唸り声をあげるなどしている。はは、かわいい。
そんなシャケを、ミュウは横目で見ながら、”お前はそんなものにいつまで拘っているのだ、おとなになれ”なんて、呟いている。まったく対照的である。
でもシャケはもともと臆病な性格である。そんなシャケがこれほど外部のものに対して敵愾心をを見せるのを僕は初めて見たのであって、もしかしたら、こいつは勇敢なのかもしれないと思ったのである。
ほんとに熊が突然襲ってきても立ち向かってくれるかもしれない。
シャケ、がんばれ!
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