忘れがちだけど猫には牙がある
猫の鼻の下にプクっとしたところがあって、そこがかわいい。
で、その下に口がある。
んで、口の中には牙がある。
小さいけど牙がある。
つい忘れがちだけど、確実に牙があるのである。
ミュウが僕に向かってまっすぐ歩いてきて横に座った。
喉をごろごろ鳴らしているから、なにか食べ物をねだっているということがわかるが、僕はとりあえずミュウの頭を撫でる。
するとミュウは頭を僕の手にこすりつけてきたりして、”かわいい〜、そして気持ちいい〜”などと思いながら、しばらく撫でていると、ミュウが僕の手をカプっと噛んだ。
”痛い!”
そう、結構痛いのである。
そして、"誰が頭を撫でてくれと言っているのか、この馬鹿者が!"とミュウが言い、僕はそこで初めて、ミュウに牙があったことを思い出すのである。
シャケがあけすけな格好で寝ている。
完全な阿保面である。かわいい。
その阿保面をよく見てみると、牙がチョロっとのぞいている。かわいい。
そう、当たり前であるが、シャケにも牙があるのである。
猫はかわいい、愛くるしい。だからむやみに撫でたり抱っこしたりしたくなるし、実際するのであるが、忘れてはいけない。
猫には、小さいが牙があるのだ、ということを。そして、なにかあれば牙をむく時があるかもしれない、ということを。
でも僕は、猫のかわいい顔とその奥に隠されている牙、というアンバランスがたまらなく可愛いと思うし好きである。
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