ディスカッションは続く
先日、博多駅のもつ鍋屋において、妻、娘、僕の三人でこれからの我が家の方向性のようなものをディスカッションしたのであるが、もつ鍋に気を取られるなどしていまいち明確な結論が出なかった。
というので、今度は妻と娘が僕の赴任先に出向いてきて続きをやろうではないかということになった。
ある土曜日、僕は午前中だけ出社し午後は休みを取得、妻と娘の来訪を待った。
退社後、夕方の電車到着までの時間、近所の図書館でカメラ雑誌などを読んで過ごし、その後、最寄駅に向かった。
電車は無事定刻に到着し、妻と娘が改札を出てきた。
そこから三人でディスカッション会場である焼き鳥屋に向かったのであった。
瓶ビールとつまみなどを注文し、再びディスカッションが始まった。
しかし、ここの焼き鳥やつまみなどが美味しいので、またもやそちらに気を取られてしまう。途中、ビールから日本酒に変わるころには、今度購入する一眼レフカメラはどんなものがいいのか、ということを議論していた。
このままではダメだ、先日の二の舞だ!河岸を変えよう!ってなり、次の店に向かった。
次の店に到着し、コロナ・ビールと料理などを注文し、議論再開となったが、それも料理が来るまでのことで料理がきてからは、『ラ・ラ・ランド』の感想などに話題が変わっていた。
さんざん飲食し満腹になり、そろそろ妻と娘が福岡へ帰る時刻になった。結局結論は出なかったのである。
会議は踊る、されど進まず。
三人で駅まで歩き、妻と娘は改札を入っていった。
僕は改札から妻と娘が乗る車両を待っていたが、その前面のホームに電車が入ってきて見えなくなったので、ひとり家に向かった。
ミュウとシャケはお腹を空かせて待っているだろう。
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