パブロフの猫
近所の図書館で本を探していてふと思った。
若いころ、本屋とかレコード屋に行くとトイレに行きたくなっていた。あれはなんだったのだろうか。
あのころの自分だったら、今自分はトイレに行きたくなっているはずである、と考えたわけである。
僕は若いころから読書や音楽を聴くのが好きで、よく本屋やレコード屋に行っていた。
そして、それらの店内に入り、”なにかおもしろいものはないか”と物色を始めるとトイレに行きたくなり、物色が中断される、ということがよくあった。というか、しょっちゅうあった。
あまりにそういうことが続くせいか、本屋とかレコード屋に行くと考えただけでトイレに行きたくなるようになっていた。
これはいわゆる、パブロフの犬、ってことではないだろうか。つまり、条件反射である。
わかりやすく表現すると、本屋=トイレ、レコード屋=トイレ、ということだろうか。
僕が帰宅するとミュウが駆け寄ってくる。かつ節が貰えると思っているのであるが、これをさきほどの例に当てはめてみると、僕の帰宅=かつ節、となる。
僕が起床するとミュウが喉を鳴らして近寄ってくる。海苔を貰いにきたのである。
これは、僕の起床=海苔、となる。
これってよく考えてみると、僕本人ではなく、僕の行動に反応していることになるのであって、僕はちょっと寂しくなってしまった。
それでもおねだりされたらあげるけどね。かわいいから。
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