猫と歩きながら鳴き声について考える
僕が家の中を歩いていると、シャケが僕の顔を見上げて一緒に歩きながら、にゃーにゃー鳴くことがよくある。
”遊んでほしい”
”お腹すいた”
だいたいこんなことを言っていると思うが、たまになんで鳴いているのかよくわからない時がある。
”好きだ”
”嫌いだ”
”退屈だ”
”頭なでて”
もしかしたらこんなことを言っているのかもしれない。
”寂しい”
”悲しい”
”悔しい”
こんな感情はあるのだろうか。
こういう思いはさせていないと勝手に思っているが、考えてみれば、ミュウもシャケも家族とは生まれてすぐに離れ離れになっているわけで、もしかしたら、もう一度会いたいと思っていないだろうか。
ということを考えていて、昔ミュウが我が家にきてしばらく経ったある日、ミュウが生まれたペットショップに、ミュウを連れて遊びに行った時のことを思い出した。
そのペットショップにはミュウの兄弟がいたので、久しぶりの再会となったわけである。
ミュウの兄弟は、ミュウの臭いを嗅ぐなどしていたのだが、いきなりミュウが、”しゃー!”って威嚇したので僕は驚いた。もう忘れているんだ、と。
なので、家族のことを思い出し、”寂しい”などという感情は持っていない、と思いたい。
とすると、何を言っているのか。
”あなたは馬鹿のようですね”
”加齢臭がすごいんですけど”
”いつも気付くのが遅いですね”
みたいなことだったらイヤだなあ。
猫の鳴き声が気になってしょうがない、三月の午後。
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