猫の変心
ミュウはもともと人の膝に乗って甘える、などということをしない猫であるが、シャケはよく膝で眠ったりして、”かわいいやつめ”など思っていたのであるが、最近僕に近寄らなくなった。
理由はまったくわからないのであるが、そうなるとまあ、正直かわいくない。
少し離れた位置から僕をじーっと見つめるなどしていることがあり、”こっちに来るかな?”と思うが、すぐにプイっと横を向いている。
いったいなんなんだ。
シャケは僕のところにはぜんぜん寄り付かなくなったわけであるが、では他の家族に対してはどうなのか観察してみた。
まず妻にはどうなのか。
妻に話を聞いたところ、”来るよ”ということであった。
これまで通り、妻の膝に乗ったりしているようである。
では三女ではどうなのか。
これは僕が見ていてわかるが、もうべたべたである。
三女がダイニング・テーブルに座っていると、気持ちよさそうに膝に乗っている。
そして三女が不在の時は、三女のベッドの枕のうえでやはり気持ちよさそうに眠っている。
そんなシャケの行動を見ていて僕はあるひとつの結論を導き出した。
”こいつはただの女好きである”
これが最もすっきりする結論ではないか、僕にとっても。
そう思っていたのであるが、先日、次女夫婦が遊びに来た時、次女の旦那さんの膝に座っているのを見た僕は、シャケの変心を確信したのだった。
シャケのバーカ!
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