猫は夢を見るか
ミュウやシャケが眠っているのを見ていると、時々、ぴくぴくっと足などが動くことがある。
”穴に落ちたのかな?”と僕などは思うのであるが、それは、僕が夢の中で穴に落ちて、体がビクっとなることがあるからで、ミュウやシャケもそんな夢を見ているのかな、と思うからである。
それにしても、あの穴に落ちる夢というのはいったいなんなのだろうか。
僕は比較的夢をよく見るほうだと思うが、その中でも穴に落ちる夢が出てくる頻度はかなり高く、特に電車の中などでうとうとしていて穴に落ちてビクっとなるのは、周りの目なども気になってなんか恥ずかしい。
自分ではよくわからないのだが、足をドンっ!なんてstomping feetしたんじゃないかと、きょろきょろしてしまう。
しかるに、猫の足ぴくぴくは果たして夢を見ているのだろうか。
もしかしたら夢の中でGを追いかけているのかもしれないし、こわいおっさんに追いかけられているのかもしれない。
ただひとつ言えるのは、僕のように自分のビクっに驚いて目覚めるなどということはなく、ぴくぴくしつつも眠り続けていることから、穴には落ちていないようである。
そしてしばらくして目覚めると、大きなあくびをしながら、体を”うーん”なんつって伸ばしてエサのところに行くなどするのである。
僕は長いこと単身赴任をしており、いろいろな土地の職場を異動してきたが、”もう、あの職場には行きたくないな”というところがある。
職場そのものが合わなかったこともあれば、その土地の県民性みたいなものが嫌だ、などと理由はさまざまであるが、先日なぜか、そんな職場に再び転勤する夢を見たのである。これはなにかの啓示なのだろうか。マジ、勘弁してほしい。
ミュウは生まれてすぐに我が家にきたけれども、シャケは捨てられていた猫である。
捨てられて空腹だった頃のことを夢に見たりしていないだろうか。
ミュウとシャケには、眠っている時も幸せな気持ちでいてほしいものである。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
- 作者: フィリップ・K・ディック,カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 70人 クリック: 769回
- この商品を含むブログ (435件) を見る
スポンサードリンク
にほんブログ村