猫の自覚がない猫
ミュウが毛づくろいをしている。
短い前足を舐めてその前足で顔を洗っている。
何度か顔を洗った後、ゴロリと横になったかと思うと、今度はお腹のあたりをペロペロと舐めはじめた。
ちょっと舐めると、ミュウはそのまま寝てしまった。
”えっ、もう終わり?”と思うと同時に、”もしかしたらミュウは自分を猫だと思っていないのではないか?”、という疑問が湧いてきた。
シャケは毛づくろいを頻繁に、そして結構長時間する。シャケボールで遊んでいる途中などにもペロペロと自分の身体を舐めるなどしている。
”そこまでしなくてもよくね?”と思うことがあるくらいである。
それにひきかえミュウはどうか。
毛づろいよりも眠ることのほうを優先しているようである。
そもそも猫はきれい好きなのではないか。
そしてミュウは、猫じゃらしで遊んでやろうとしてもまず反応しない。猫じゃらしをミュウの顔の前でゆらゆらさせてみてもムスっとした表情のまま、”そんなものをゆらゆらさせることによってどんなメリットがあるのか?”、などと言っている。
猫は高いところが好きだ、だからミュウも高いところに登りたいんじゃないかと思い、キャットタワーを購入したこともあったが、一番低いところに乗ることもなくけっきょく捨てた。
そして、その後シャケのために再度購入するなどして、なにをやっているのかよくわからないことになったりもした。
ミュウはほんとに猫らしくない猫で、たぶん自分でも自身を猫とは思っていないが、マタタビは好きなのである。
”なぜそこだけ猫?”
粉末のマタタビを撒いたところで身体をクニクニさせているミュウを見ながら僕はそう思うのである。
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