猫とマッサージ
何か過酷な労働などをしたわけではないのだが、やたらと体が疲れており、肩が凝ったり背中が痛くなったりするのは加齢のせいだろうか。
”ああ、誰か俺の肩や背中を揉みほぐしてくれないかなあ”、などと思うが、くすぐったがりやの僕は、実際にマッサージなどされると、”うひゃひゃひゃひゃー”、ってことになって、ちっとも気持ちなど良くなく、ただくすぐったいだけなので、ひたすら自然に肩凝りや背中の痛みが治まるのを待つしかないのである。
そして、いつまでも暑さが残り、若い頃と違って今では暑さを憎んでいる僕が住んでいる福岡も、ここのところずいぶんと涼しくなってきて、朝夕などは少し寒さを感じることも多くなってきた。
部屋の中がひんやりすることもあるので、ソファでごろりと横になるときなどに足元に掛けたりするために毛布を置くようになった。
先日、ソファで横になり、お腹に毛布をかけてうとうとしているとシャケが毛布の上に乗ってきて、なにやら一心にふみふみし始めた。
そして、ふみふみしているシャケの表情を見てみると、妙に真剣で、見ようによってはなにかに呪いをかけているようでもあって、ちょっと怖くもあるが、その一所懸命さがとてもかわいい。
これは、母猫のおっぱいを押す動作で、つまりは赤ちゃん返りのようであるが、このシャケのふみふみがなんとも良い刺激になるのである。
なんともちょうどいい力加減で、くすぐったかりの僕でも、”あひゃひゃひゃひゃ”、などとならないのである。
シャケが満足するまでふみふみさせていると、いつの間にかシャケはそのまま寝てしまった。
まあ、シャケが満足してくれて僕もうれしいが、シャケがふみふみしたのは僕のお腹であって、押してほしいところとは違うのだった。
先日、妻と地下鉄で電車を待っている時、妻が足をふみふみしているのに気づいたので妻の足元を見てみると、点字ブロックの上で足つぼマッサージをしていた。
みんな、疲れているようである。
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