ミュウには僕に見えない何かが見えている?
ミュウは、丸くなって(丸くなってなくても)寝ている時、急に顔を上げて、どこか一点をじっと見つめることがある。
何かいるのかと思い、僕もミュウが見つめている方向を見てみるけど、そこには何もいない。ちょっと不気味である。
あたかも何かがいるかように、じっと見ているから、ミュウには何かが見えているんだろうなあと思う。とても気になる。
一点をしばらく見つめた後、ミュウはまた眠りに戻る。
ミュウは既に興味をなくしているのだろうが、僕は気になる。
だからそれが何なのか、僕なりに検証してみようと思う。
- 幽霊
- 妖精
- ゴキブリ
- 光の反射
- ただ見ただけ(そもそもなにもいない)
僕の想像力では、これくらいしか発想できない。
順に検証してみる。
僕は幽霊や妖精を見たことがないから、それらを見たとき、一般的にどのようなリアクションをしてしまうものかまったく想像もつかないが、僕だったらたぶん気を失うだろう。もしかしたら、そのまま絶命するかもしれない。
話は逸れるが、夜道を歩いていて、バス停にトトロがいたら、僕は最低でも失禁して腰を抜かすだろう。ましてそこにネコバスが来たら、いくら猫好きの僕でも発狂するかもしれない。
話を戻そう。
ミュウはネコだ。しかも、かなり好奇心が強い性格だ。
そのミュウが、幽霊や妖精を見つけたとしたら、たぶん近寄ってスリスリしようとするだろう。そして幽霊に脚がないことを知り、驚くかもしれない。
でも、そんな素振りは見せないから、幽霊や妖精ではないと僕は判断する。よかった。
ではゴキブリはどうか。
もし僕だったら、とりあえず”ひえ〜!”と叫んで、できるだけ距離を取ろうとするだろう。でもミュウはネコだ。生来のハンターである。ゴキブリを捕まえようと低い体勢で近づいていくだろう。そして、おしりをフリフリして飛びかかろうとするだろう。
でもそんな素振りは見せないから、ゴキブリも違うと判断する。トトロほどではないが、これもよかったと思う。
最後の光の反射はどうか。
しつこいようだがミュウはネコだ。その光を捕まえようと走っていくだろう。そして、ピョンピョンとジャンプするだろう。そして、向こう脛もしくは腹など身体の一部をどこかにぶつけるだろう。
そして、僕もミュウが見つめる方向を見てみる。でもそこにはなにもない。
このことからも光の反射でもない、と僕は判断した。
以上の検証結果から、ミュウが急にどこかを見た時、その理由は特になく、ただ見ただけ、というのが僕の結論である。
ではなぜ、ミュウは急になにもない虚空の一点を見つめるのか。
それは永遠の謎だ。
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