猫の重さは単なる重量ではない
シャケがうちに来た時の体重は3kgだった。
先日、歯周病の疑いで病院に行った時の体重が4.5kgだったので、1年6ヶ月で1.5kg増えたことになる。
大きくなったんだなあ、とおじいちゃん目線である。
しかし、この猫の重さってのは単純な重量ではない!と僕は言いたい。
僕が部屋にいると、シャケが少し上目使いでそっと入ってくる。
”おっ、きたな”と僕は思う。
シャケが僕に近づいてきて、胡坐をかいている僕の足を前足でくいくいっと押して感触を確かめた後、するっと膝に乗って丸くなった。僕はシャケの重量を感じて胡坐を続けている。
シャケが膝で眠ってしまうと、僕はもう身動きがとれなくなってしまう。
シャケの重量なんて、たかだか4.5kgである。なので、動きたくなればシャケをひょいと退かして立ち上がるなり、寝そべるなりすることは簡単である。それはそうなのだが、それを僕は簡単にはできない。
なぜか。
”せっかく膝で寝てるのを起すのは可哀想である”という心理が働くからで、この作用はなかり大きい。それほど猫とは重いものである、と僕は思う。
ここで言う重さとは、単なる重量ではない。うまく言葉にできない、計測することができない重さを感じるのである。
僕は足が痺れても喉が渇いてもトイレに行きたくても、シャケが自ら膝を降りるまで、ひたすら我慢するのだった。
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