人を見る目がある猫
シャケは臆病で、知らない人が来訪するとソファの下に身を隠すなどして、”あれ、シャケはどこ?”みたいなことによくなる。
でも、誰にでもそうなのかというとそうでもなくて、次女の旦那さん、つまり僕にとっての息子であるが、彼に対してはそういう行動は一切取らず、いつも通りそのあたりをうろうろしたり、ごろごろしたりしている。
シャケは、来訪者のなにを見て、自分にとって安全かどうかを判断しているのか不思議である。
僕が思うに、彼はとても優しい人である、ということが言えるのだが、シャケはそういう人の性格のようなものをなんらかの嗅覚により嗅ぎ分けているのではないだろうか。
それで、”この人は自分に危害を加えるような人ではない、つまり安全安心!”とか、”こいつマジやべーんだけど、ちょっとソファの下で待機しとくね”、みたなことを判断しているような気がする。
そしてシャケは、間違いなく彼のことを、”良き人”と判断した。だから、彼が数か月ぶりの来訪にもかかわらず、そのあたりにひっくり返って肉球を舐めたりしているのである。
そんな彼は、僕と同じスニーカー好きでもあることから、たまに会うとスニーカーの話などをするのであるが、彼が好きなスニーカーは、ナイキのエア・ジョーダン11であった。
彼はそれを所有しておらず、次女は僕がそれを所有していることを知っていた。
そのスニーカーは、次女の誘導により所有権が彼に移行したが、僕はむしろそれで良かったと思っている。
なにしろ彼は、シャケも認定した良き人なのである。
今週のお題「お気に入りのスニーカー」
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