猫それぞれの好きな遊び
シャケが少し元気になり、シャケボールで遊ぶのをせがんできたりすることが出てきたので、もっとシャケが喜んで遊ぶものはないか、と物色していて、レーザーポインターを見つけた。そして購入したのだった。
最近は歯の痛みのせいか、いつも気怠げに寝ていることが多かったのだが、最近はちょくちょく僕の顔を見上げながら遊びを催促することも多くなってきたのである。
では、シャケにはどんなおもちゃが適しているのか、ということを考えてみた。
シャケは走ったりジャンプしたりするのが好きではないか、と判断した。なぜなら、シャケボールを高く放り投げると、シャケは高くジャンプし、さらには壁を足で蹴るなどしてさらに高くジャンプしようとしたりするのである。
そして、下にポトリと落ちたシャケボールを今度は前足でしゃしゃーって捌きながら走り回るのである。
そこで僕は想像したのである。シャケがレーザーポインターの赤い点を追いかけて、生き生きと走り回る姿を。そしてシャケが、”いやー、これ、めっちゃ楽しいですわ〜、どうもありがとう。”なんて言うのを。
なので、僕はすぐにインターネットを利用して購入した。
そして、次の日には自宅に届けられた。
さっそく単4電池2本をセットし、スイッチオン。
すると赤い点が発生し、リビングルームのフロアの上をゆらゆら動いている。
僕はその赤い点を、座って僕を見ているシャケの足下に移動させてみた。
”シャケ、思う存分走り回っていいぞ。”そう心の中でtweetしながら。
しかし、シャケは反応しないのである。
物憂げな表情のまま、赤い点を見つめるのみである。
”え、なんで?”と僕が軽く呆然としていると、横からモフモフしたものが近づいてきて、その赤い点に飛びかかっていった。そう、ミュウである。
ミュウは日ごろからごろごろ寝ては、空腹のときだけ僕のところにきておねだりをする、というきわめて怠惰な生活を送っているのであり、まさかレーザーポインターで遊ぶなどとはまったくの想定外だった。
その後も赤い点を壁に移動すると、その点目指してジャンプするなどして、この10年で初めて見たミュウの活発な動きを新鮮な気持ちで眺めながらしばらく遊んだのである。
その後、面白くなさそうな顔をしているシャケに向かってシャケボールを放り投げてみたところ、シャケは高くジャンプし、シャケボールを勢いよく追いかけて走り回って遊びだした。
猫にも、それぞれ好きな遊びがあるようである。
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