猫の術後経過ともう一匹の猫の行動
シャケが歯肉炎による抜歯の手術を受け、退院してから10日程が経った。
そこで、経過観察のために再度獣医に診てもらった。
経過は良好で、抜歯の後の傷もきれいにふさがっているようである。
妻の話を聞くと、実際シャケはとても元気になったようで、夜中もシャケボールで遊んでいるそうで、むしろうるさいくらいだそうだ。
で、今回はミュウのことで、これまでかかっていた獣医はミュウに対して、”完全室内飼いであれば、体調の不調などがなければ特に健診などは受けなくて良い。”と言っていたのであるが、もうそれも信用できないってことで、シャケが手術を受けた病院で診てもらうことにしたのである。
まず、ミュウの体重であるが、5.25kgであった。
”うーん、皮にも脂肪がついてますね〜。”
みたいなことを言いつつ、ミュウを触っていた獣医に対して、ミュウが突然、シャー、なんて威嚇しつつ噛もうとするなどしたので僕たちは吃驚したのだった。
というのも、ミュウはどちらかというと人間に積極的に近づいていくタイプだったし、まして人を威嚇して噛みつく、なんてことをするタイプではないと思っていたからである。
なにかが気に障ったのだろうが、なぜかその後はおとなしくしていた。
猫の心理は難しい。
ミュウの健康状態は良好であったが、ひとつ気になっていたのが耳の状態で、ミュウは耳に垢が溜まり、それを僕たちは定期的にきれいにしていたのである。
その耳垢の原因を調べるためにミュウの耳垢を採取し顕微鏡で確認したところ、ダニなどは発見されなかったわけだが、ダニの可能性がないわけではないってことで耳にさす薬をもらって、耳もきれいにしてもらったのである。
その際もミュウはおとなしかったようである。
で、さらにもうひとつ気になっていたのは、シャケが退院して以来、ミュウがシャケに対してもやたらと威嚇するようになったってことで、それまでもそれほど仲が良いというわけではないにしても、時々一緒にじゃれあったりしていたのが、シャケに対して急に攻撃的になったことだった。
それを獣医に聞いてみると、”シャケには入院中に病院の臭いなどが付着しており、その臭いを嫌って同居猫がそういう行動をとることがある”、ということだった。
ということは、今回ミュウとシャケは一緒に病院に来ているわけで、つまり、ミュウにもシャケ同様、病院の臭いが付着している、ということになる。
であれば、二匹とも同じ臭いがしていることになるので、ミュウのシャケに対する攻撃的な態度が軽減されるのではないか、と僕たちは考えた。
ミュウとシャケを連れて帰宅した後、僕たちはちょっと買い物に出かけた。
家人が留守にしている間、ミュウとシャケはおのおの好きなところで過ごすというのが慣例である。
買い物を終え帰宅すると、ミュウとシャケが娘の部屋から、”おかえり〜”みたいな感じで一緒に出て来たのである。
たぶん一緒に寝ていたのだと想像するが、想像通り、同じ臭いが付着したことで、この10日程のわだかまりがなくなったのかもしれない。
猫たちにとって臭いというものは行動に影響を及ぼすほど重要なものなのだなあ、と思ったのだった。
まったく猫の心理は難しい。
スポンサードリンク
にほんブログ村