猫は追いかけてこない
もうずいぶんと昔のことであるが、僕は仕事を終えて自転車で帰宅していた。
すると突然、自転車をこいでいる僕めがけて、犬が吠えながら追いかけてきたのである。
それはもう、ものすごい勢いであった。
当然僕は驚いて、足でその犬を蹴ろうとしながらも必死で自転車をこぐ、というはなはだ無理のある動作をしながら、なんとか窮地を逃れたのだった。
で、次の日。
”サケノミーさん、昨日、犬に追いかけられてましたね。”と職場の後輩から半笑いで話しかけられたのである。
”あー、見られてたのか。”と僕は思い、第三者から見た昨日の僕の姿を想像してみた。
自転車にまたがったおっさんが、犬に向かって足をぴょんぴょん伸ばしたり、自転車をこいだりしている姿。とんでもなく滑稽である。
そして、これも当然だと思うが、そういう場合、やはり犬から少しでも距離を取ろうという意識が働くから、必死で逃げようとするわけだが、どうもそれが逆効果であるらしい。
上に貼付したリンク先の記事にそのようなことが書かれていて、妙に納得したのだった。
その記事を読んでいて、”そういえば、猫に追いかけられたことってないな。”と僕は思ったわけであるが、猫は、Gやレーザーポインターにはすこぶる反応するが、おっさんには興味がないようである。
そして、僕は先日クルマを売却し、自転車通勤をしており、その職場が田舎であり、周囲には野犬がいるのである。
今度、その野犬に追いかけられることがあったら、自転車を降りてみようと思う。
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