猫とインスタグラム
僕がinstagramを始めたきっかけは、妻からの依頼によるものだった。
その依頼の内容とは、妻の友人にミュウのファンがおられて、その友人にinstagramを通してミュウの写真を見せてあげたい、だからinstagramにミュウの写真をupしてほしい、友人にはあなたのアカウントを教えておくから、というものであった。
妻もiphoneを持っているのであるから自分でやればいいのではないか、という考えが脳裏を一瞬かすめたが、口には出さずに承諾したのである。
そんな目的で始めたinstagramであるから、僕はただ写真をupするだけでコメントもハッシュタグも付けていなかった(そもそもハッシュタグってなに?って状態だった)。
なので、当然、”いいね”などは身内の数人が付けてくれるだけで、僕は、”まあ、そんなものだろう”、と思っていたのである。
そんなある日、娘がハッシュタグの付け方を教えてくれたので、ためしに僕はその日食べたラーメンに、”#ラーメン”とハッシュタグを付けてラーメンを上から撮影した写真をUPしてみると、見知らぬ人から”いいね”が付けられた。
それを見た僕は胸が高鳴り、”おお~”と声を出したかもしれない。
僕がハッシュタグを理解した瞬間であった。
それから僕は、instagramに猫とか焼き鳥など僕が飲食したものの写真(正確にはこれから飲食しようとしているもの)をハッシュタグ付きでupしていった。
それは、ハッシュタグを付けることにより、見知らぬ人からの”いいね”が多く付くことを期待したからである。
しかしてその結果はどうであったか。
たいして”いいね”は付かないのである。
まあ、僕の写真のクオリティに問題があることは承知している。
他のinstagramの、”いいね”が大量に付いている写真を見てみると、”よくこんなの撮れたなあ”と感心するようなものもたくさんあるが、中には、”なんでこれが?俺の写真のほうが良くね?”というようなものもある。
そもそも他者と自己を比較する時点で、僕の人間としてのクオリティに問題があり、そういうクオリティの低さが写真に否応なく反映されており、それがその写真を見る人たちにはビンビンに伝わっていて、”こいつは人間としてのクオリティに問題がありそうだ、だから、いいね、などは付けない”という結果に繋がっているように思われるのである。
今では妻もinstagramをやっており、僕などよりはるか多くの”いいね”をgetしている。
つまり、ミュウのファンである妻の友人も当然妻のinstagramを見ているわけであるから、僕がinstagramを継続する当初の理由はなくなってしまったわけであるが、ミュウとシャケの成長記録および僕の飲食記録、そして、僕自身の人間としてのクオリティを向上させる、という目的と意味合いを持ってこれからも細々と続けていこう。
そう思う。
スポンサードリンク
にほんブログ村