猫と成長
シャケがなにか悪いことをしようとする時の顔を最近見ていないような気がする。
シャケはなにか悪いことをしようとする時、主にテーブルの上に並んでいる食事などを狙っている時などであるが、そんな時はなぜか黒目がちになって、ターゲットをじっと見つめているのである。そして、その黒目がちな顔のままターゲットに向けて前足をそーっと伸ばすなどしていたわけだが、気がつくと、最近シャケのそんな行動を見ていない。与えられた食事とおやつだけを食べている。うん、シャケは成長したようである。
猫にしろ人間にしろ成長するということは良いことであって、それはまぁ最もなことであると思う。
僕にも娘が三人おり、みんな成長し成人し立派に生活している。素晴らしいことである。
んが!娘たちがある程度自立してしまうと、なんか寂しいような気持ちにもなってしまうのはなぜなのか。
まだ娘たちが小さかった頃は僕や妻を頼っていたが、今ではそういうこともなくなり、自分のことは自分でちゃんと考えて対処している。まったく素晴らしいことである。
でも、僕はそれが寂しいのである。こういう僕の気持ちがただのわがままであるということはわかっているのであるが、やっぱりなんか寂しいなあ、と思ってしまう。
なぜ寂しい気持ちになるのか、ちょっと考えてみた。
結論は、僕は誰かに甘えられたいのではないか、ということだった。
だから僕は、猫を飼い始めたのかもしれない。誰かに甘えて欲しいのかもしれない。僕に甘えてくれるのがミュウやシャケなのだと思う。
甘えられることって、なぜか嬉しいものであるような気がする。
娘たちが成長することは素晴らしいことであり喜ばしいことであるがそれが寂しい、などと言っている僕こそが、最も成長しなくてはいけないのだろう。
でも、とりあえず、ミュウとシャケには目いっぱい甘えてほしい、そう思う。
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