シャケとクー(とミュウ)のぬくぬく日記

仲良く喧嘩するシャケとクー(とミュウ)の日記

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猫と嘘つき

思えば僕はこれまでいろんな嘘をついてきたなあと思う。

僕が子供のころは、嘘つきは泥棒の始まりである、などと言われていたが、当然それを100%信じていたわけでもないので、適度な嘘を時々つくなどしてきたような気がする。

まあ僕がついてきた嘘なんてものは、”僕の遅刻は家を出る時に急に腹痛に襲われたことによって引き起こされたものである”とか”昨日の夜UFOを目撃した”みたいなものばかりであり、そんなに人に迷惑はかけていないと思われるようなものばかりだが、嘘をつくのにはそれなりの理由というものがあるように思う。

例えば僕がついてきた嘘の理由とは、簡単に言うと『言い訳』とか『自己顕示欲』などである(くだらない)。

そんなくだらないことであっても、嘘をつくということの裏側にはそれなりの理由があるようである。

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 僕の母が認知症になりその介護を父がしているわけだが、その介護の方針について、父と僕の考え方が異なっている。

ものすごくわかりやすく言うと、僕は父の介護の方針に反対している。

そして、ただ反対するだけではなく、”こうした方がいいんじゃない?”、という提案もしてきたが、父は僕のそういう提案にはまったく耳を貸さず、自分のやりたいようにやってきたのである。

 

まあ、それはそれでしょうがないかな、という思いもある。全面的に母の介護をしているのは父であり、僕たちは、父にとっては『当事者ではない人』なのである。

 

しかし、最近、そんな父が嘘をつくようになったのである。

それは母の状態についての嘘で、父は、実際は母の状態が良くない時でも、”いやあ、今日は調子良かったよ”、みたいな嘘をつくのである。

 

なぜ、父はそんな嘘をつくのか。

そこにはやはり理由があるようである。

父は、自分の介護の方針が間違っていない、ということを僕たちに言いたいようである。

結局は、自分の正当性を表すためだけのための嘘である。

だから、本当は母の状態が良くなくても、”今日、出かけたらすごく機嫌が良くて楽しそうだった”とか”〇〇さんから電話があって楽しそうにおしゃべりしてた”、みたいなことを言うのであるが、後日、〇〇さんから僕の妻に電話があり話をしてみると、”そんな電話はしていない”ということで父の嘘がばれる、みたいなことがある。

 

いや~、嘘ってばれるものなんですね!

 

でも、考えてみたら、そんな嘘をつかなければいけないって、なんか悲しいことであるなあ、とも思う。

息子である僕にも嘘をついて、それがばれていることに気づいていない父を思うとそう思う。

 

ミュウやシャケは日々正直に生きている。

何といっても嘘をつかなければいけない理由がないからであるが、くだらない見栄とか自己顕示とかプライドみたいなものがストンと落ちて溶けて無くなってしまえば、僕たちも嘘なんかをつく必要がなくなるのかもしれない。

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