徒歩通勤時の関門(ダイエットは成功するのか)
最近、徒歩通勤を始めた。
目的はダイエットである。
片道約4kmを50分程度、iPod(iPhoneではない)で音楽を聴きながら歩いている。
早朝の冷たくきれいな空気の中を歩くのはなかなか気持ちがいい。
しかし、問題は帰途である。
そこには、関門があったのである。
通勤経路上に安くて旨い焼き鳥屋がある。
地元では有名な歴史のある店で、テレビ番組にも度々出たことがあるような店である。
僕も何度か行ったことがあるが、確かに旨い。そして安い。そして、古い店の雰囲気が好みである。
つまり、歩いて帰宅する途中にこの店に入って、ビールを飲みながら焼き鳥を食べたくてしょうがないのである。
しかし、僕はここで自分自身に再確認する。なんのために徒歩通勤をしているのか、と。
そう、ダイエットのためである。
店の換気扇から吐き出される焼き鳥の匂いをかぎながら、ぐっとがまんして僕はその店の前を通り過ぎる。
僕は、店を通り過ぎた後、自分自身に勝利したことを確信し、そのことで得られる若干の満足感を噛みしめながら、FUNKADELICを聴きつつ歩き続ける。
第一の関門は突破した。
ああ、もうすぐ家に着くなあ。というところで、黄色い建物が見えてくる。入口には赤い暖簾がかかっている。
地元では有名な歴史のあるラーメン屋である。
ここのラーメンはマジ旨い。毎日でも食べたいほどであるが、僕は、ここのラーメンを食べるのは月に一回と決めている。
なぜか。ラーメンは太るからである。
しかし、店が近づくにつれ、ラーメンの匂いが徐々に強くなってくる。
うー、ここのワンタンメン食いてー!
しかし、僕は
ここで自分自身に再確認する。なんのために徒歩通勤をしているのか、と。
そう、ダイエットのためである。
焼き鳥屋の時と同じ自問自答をしながら、僕はラーメン屋を通り過ぎる。
また勝った!
第二の関門も突破した。
帰宅してから、僕は入らなかった焼き鳥屋とラーメン屋のことを考える。
そして、いつかそれを食べる日のことを想像する。
そして、ミュウは太っているわけではなくて、ルーズスキンなだけなのかもしれない、などと考える。
そして、僕もルーズスキンなのかもしれない。それだったら、ラーメンも焼き鳥も食べられる。などと考えるが、お腹を触ってみると、贅肉の感触である。
まだ、徒歩通勤の効果は表れていないようである。
いつか、僕は自分自身に負けるだろう。そんなことはわかっている。
我慢すれば我慢するほど、ラーメンも焼き鳥も旨いだろう。
それを期待して、僕は今日も我慢しているのかもしれない。
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