思いが伝わらないもどかしさ
時々、シャケが、なにかを訴えかけるように鳴くことがある。
そんな時、僕は、シャケの首の後ろを撫でてやったりする。そうすると、その間、シャケは気持ち良さそうにじっとしているのだが、撫でるのを止めると、再び訴えかけるように鳴きだす。
僕にもわかっているが、そんな時のシャケは、別に首の後ろを撫でてほしいわけではなく、別のなにかを要求しているのだが、それは僕にはわからない。
シャケがなにかを訴えかけようとしているのだが、その思いは僕には伝わらない。
それが、僕はもどかしいと感じる。
このように、思いが伝わらないというのは、これが猫と人間だからという理由だけではないように思う。
人間どうしのコミュニケーションであっても、お互いの言葉が響かない、などということはよくあることである。
また、僕の場合でいえば、自分の思考をうまく言葉にできない、ということがある。
つまり、自分の考えを的確に表現できないのである。
だから、会社の会議などにおける僕の発言は、出席者からしたら、『なに言ってんだ、こいつ』でしかないのではないだろうか。
思いが伝わらないのは、発信者にとっても受信者にとっても不幸であるなあ、と思う。
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