猫は孫
履物が好きということもあり、よくインターネットであれこれショップを見て回ったり、時々は購入したりもする。
主にスニーカーやブーツであるが、サンダルなどにも惹かれる。
そんな僕に妻は、”足は2本しかないのである、しかるに何故そんなに履物が必要なのか”と問いかけてくる。正論である。反論の余地はない。
そんな時、僕は心の中でこう答えている。
”だって好きなんだもん”
そういうわけで、僕の部屋にはそれらの履物が雑然と置かれているのだが、どうもシャケはそれらの匂いが好きなようで、特にレザーがお気に入りのようであり、履物の上に寝そべっていたりすることがある。
僕はいわゆる加齢臭といわれる臭いはするようだが、足の臭いはないはずなので、シャケはほんとにレザーの匂いが好きなようだ。
ただ寝そべるだけならいいが、抱きついたり、引っ掻いたりしているようで、レザーの表面に見慣れない傷が付いていたりする。
それでも僕はぜんぜん腹が立たない。不思議である。
再び妻に言わせると、”おじいちゃんだからね”ということで、つまり、ミュウとシャケは僕にとっては孫のような存在で、僕はミュウとシャケをさんざん甘やかしている、ということのようだ。
これまた反論の余地はない。
”だって、かわいいんだもん”
僕は心の中で言っている。
もし僕が猫だったら、足が4本になるから、もっと履物が増えそうである。
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