シャケとクー(とミュウ)のぬくぬく日記

仲良く喧嘩するシャケとクー(とミュウ)の日記

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猫が監視している

シャケがどこにいるのかわからないことが時々ある。

完全室内飼いということもあるし、とにかくシャケはすこぶる付きの臆病者なので、ベランダにさえ出ることさえないので、家の中のどこかにいることは間違いないのだが、どこにいるのかがわからないのである。

そして忘れたころに、どこからか、寝ぼけたような、なんか悪いことをした後のような表情を浮かべてひょっこり姿を現す。

そんな時僕は、”シャケ、お前はどこにいたのだ”、みたいなことをシャケの頭を撫でながら問いかけるのであるが、シャケは、なんか遠くを見るような眼をしているばかりで、そのうち後足で耳の後ろをシャシャシャって掻いて、のそのそとちょっと離れた場所に移動し、毛づくろいなどを始めるのである。

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 僕がソファに座ってパソコンをいじるなどしていて、ちょっとコーヒーでも淹れようかな、と思い立ち、ソファから立ち上がってキッチンに向かおうとすると、シャケが突然僕の足元に現れ、僕の顔を見上げながら、”シャケボールで遊ぼう!”、と言っている。

”シャケ、お前はどこから現れたのだ?”と問いかけるが、シャケは僕の顔を見ながら、”まあ、そんなことはいいから”、などと言っている。

 

僕がキッチンテーブルで飲酒などをしていて、”そういえば冷蔵庫にチーズがあったな”、などとぶつぶつ言いながら立ち上がると、シャケが、”なに?どこに行くん?”なんて言いつつ僕の足元に座っている。間違いなくつい今までそばにいなかったのに。

 

こちらからはシャケがどこにいるのかわからないが、シャケは僕の行動を監視しているのである。

そして、僕が立ち上がるとシャケは僕の足元に来て、遊びや食べ物などを要求するのである。

 

だから僕は、”よーし、じゃ、ちょっと遊んでやるかあ”、などと言って、シャケボールをポーンと放るのであるが、シャケは、”それじゃないんだなあ”、なんて言いながら、虚ろな眼をしながら耳の後ろを掻くのである。

僕はなんか寂しい気持ちのまま、”なぜ俺は監視されているのか”、について考えながら飲酒を続けるのだった。

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