(猫のいない)家具は巡る
以前、我が家で使っていた古い椅子2脚と小さなテーブルがあって、ミュウやシャケがよくその椅子で眠るなどしていたが、なんか我が家には似合わないような気がしてきて、購入した家具店に、まあ、だいたいこれくらいの金額で売れたらいいよね。という金額を設定して、その椅子とテーブルを預けて売ってもらうことにしたのである。
預けて一年程経過しただろうか、一度、その店から、今、商談中ですよ~。という電話があったが、それからまた連絡がなくなって、そうそう売れるもんじゃないよね~。などと、たまに椅子のことを思いだした折に妻と話すなどしていた。そして、さらにそれから連絡がないまま時は経った。
その日、たまたま、その店の前を通ることがあって、僕は心の中で、あの椅子どうなったんやろ?と思っていたが、それは妻も同じだったようで、ちょっと店に寄って聞いてみようか。ということになった。
あの〜、以前こちらで購入した椅子とテーブルを引き取っていただいて売ってもらおうと・・・、などということをなぜかしどろもどろで店の人に伝えていると、あーっ!サケノミーさんですね!よかったー!あれ、売れたんですよ!でっ、連絡しようと思ったんですけど連絡先がわからなくなってしまってて、どうしようかと思ってたんです〜。よかった~!マジでっ!という返事が返ってきた。
話を聞くと、あの後、店の人の個人的都合でしばらく店を閉めていて、なにかとバタバタしているうちに連絡先をなくしてしまったとのこと。
で、どんな方が買ってくださったんですか?と聞くと、他県の田舎でカフェを経営している方が購入して、そのカフェに置いてある。ということだった。
そのカフェの名前を教えてもらい、インスタでチェックしてみると、以前、我が家にあった椅子とテーブルがいい感じに置いてある。
置くべきところに置くとすこぶるいい感じである。適材適所って感じ?
妻と僕は、今度そのカフェに行ってみよう。そして、ミュウとシャケの毛が残ってないか確かめてみよう。などと話したのである。
家具は巡る。ミュウとシャケがその椅子で眠ることはもうないが、新たな役割を与えられて今も大事に使われている。
なんか良いんじゃない?
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