ミュウがソファに座っている僕の足元にゆっくり近寄ってきた。
なにか気になることがあるようである。
そして僕の足元でなにかをじっと見つめているが、僕にはなにも見えない。
それでもミュウは一点を熱心に見つめている。
僕は足をピクっと動かしてみた。
すると、ミュウが驚いて飛び上がった。ミュウのいきなりのジャンプに僕も驚く。
”こっちの方がビックリするわ!”
シャケが、洗面所で歯磨きをしている僕の足元に近寄ってきた。
どうも、そばに置いてある洗濯物が入ったカゴが気になっているようである。
そして僕の足元で、そのカゴを熱心に見つめている。
僕は足をピクっと動かしてみた。
すると、シャケが驚いて飛び上がった。それにつられて僕もびくっとなる。
”お前もか!”
若いだけあり、ジャンプ力はミュウよりも上である。
おもしろいけど、”まったくなにをびくびくしているのだ”、と思う。僕もだけど。
この家でなにか実害を被ったことがあるのか、ないはずである。
”もっとリラックスすれば?”そう思うのであった。