シャワーから出ると、ミュウが僕の足元で仰向けに寝転んで体をクネクネさせながら、僕の顔を見上げている。
なにかおやつをもらおうとアピールしているのである。
せっかく近くでクネクネしているのだから、と僕はしゃがみこんでミュウのお腹を撫でてみる。
それにしても、なんて柔らかいのだろうか。
まるで、ふわふわの毛が生えたつきたての餅を触っているようである。
毛の一本一本がとても柔らかいことと、ミュウのぽっちゃりした体とが相俟って、その手触りといったらもう例えようがないほど気持ちがいい。
ただ撫でるだけではなく、ぷにぷにと押してみたくもなるし、実際押す。軽くね。
一方のシャケであるが、シャケの毛はミュウのように柔らかくはなくて、なんか、シュッとして、張りがある。
そして、シャケの場合は長い体をびよーんと伸ばして横になるので、その長く伸ばした体をスーっと撫でるのが気持ちいいのである。
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