猫が膝で寝ているから会社休もうかな
僕がフロアに直接座り、ラップトップのキーを叩いたり、iphoneを弄ぶなどしているとシャケが近づいてきた。
ラップトップってちょっと言ってみたかった。
僕は午後からの会議に出れば良い。なので、午前中をそのように無為に過ごしていたのである。暇人。
するとシャケが僕の膝に遠慮がちに乗って眠り始めたのだった。かわいいやつだなぁ。
それは、とてつもなく重いようでもあり、軽いようでもある。なんとも玄妙な感覚である。
僕が午後の会議に間に合うよう家を出るまで、あと1時間ほどある。
僕は膝の上のシャケを眺めているが、ぜんぜん飽きない。
シャケは完全に寛いで動く気配がないが、僕が出かける時間は確実に迫ってきている。
僕は思った。
”会社休もうかな”
その気持ちの根源には、せっかくゆっくり眠っているシャケを動かしてまで仕事に行く必要があるのか、ということで、更に端的に言うのであれば、世の中にどのような貢献をしているのかまったくわからない、どうでも良いことのための仕事を取るのか、シャケの安眠を取るのか、ということである。
僕の偽らざる気持ちは、シャケの安眠を優先したい。仕事?はあ?なんか意味ある?である。勝手にくだらん会議やってろ!って言いたい。言えないけど。
僕のシャケに対する愛情は、海よりも深く、ブラックホールより大きい。
でも僕は、シャケを膝から下して立ち上がったのだった。
ああ。
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