本を片手にソファに座ったが、メガネを忘れたことに気付いた僕は一旦ソファを離れた。
自室に行きメガネを取りソファに戻ると、さっき僕が座っていた場所にミュウが座って目を閉じている。
”最初からここに座ってましたけど?”、みたいな表情である。
僕が座っていたのはソファに向かって左側だった。そしてそこには今、当たり前のような顔をしてミュウが丸くなっている。
”じゃあ、空いている方の右側に座ればいいやん!”ってことになるのであるが、左側にはスタンドタイプの照明があり、読書をするのには左側のほうが都合が良いのである。
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