猫と僕の金曜日からの過ごし方
僕が単身赴任先から家族がいる家に帰るのは、ほぼ金曜日の夜である。そして、だいたい空腹なのだが、帰宅するとまず最初にシャワーを浴びる。
その間に妻は食事の用意をしてくれているので、シャワーから出るとすぐに食事をしたいのだが、ミュウが僕のところにやってきて、”あなたが空腹かどうかは私には全然関係のないことです、早くなにか食べるものを出しなさい”、と言うので、僕はかつ節を皿に入れる。
ある程度食事が済むと、ワインもしくはウイスキーなどを飲むのだが、その際、チーズを食べようと冷蔵庫に行こうと立ち上がると、シャケが足元に駆け寄ってきて、”今立ち上がったのは、僕と遊ぶためですよね?ですよね!”、と言うので、少しだけシャケボールで遊ぶ。
チーズを持ってテーブルに戻る時、ミュウがこちらを見ており、目が合う。
”今からチーズですか、では、よっこらしょ”、と言って立ち上がりこちらに歩いてくるので、チーズを小さくした欠片をミュウに食べさせる。
ワインなどでいい気持ちになったので、そろそろ部屋で読書でもしようと部屋に行くと、シャケが、”では膝で少し休ませてもらいます”、と言って僕は身動きが取れなくなる。
翌土曜日の朝、遅い時間に目覚めた僕は、枕元のiphoneでメールなどを確認する。
すると、その気配を察知したミュウがベッド脇に近寄ってきて、”いくら休日とはいえ、いつまでダラダラ寝ているのか、そんなだからあなたはパッとしないのである、馬鹿なのか、早く海苔を出しなさい”、と言うので僕は渋々起き出して、ミュウに海苔を食べさせる。
それから僕はシャワーを浴び、浴室から出るとミュウまたはシャケが待っていて、”お疲れ様でした、次はかつ節ですよね?ねっ!”、と言うので、かつ節を皿に入れる。
ミュウとシャケのハードな要求に応えながら、僕の休日は過ぎていくのだった。
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