猫の熱量
人を動かすには、熱量が必要であると思う。
どれだけ立派なお説でも、それを言う人が、寝転がってテレビを観ながら柿ピーなんかを食っているようでは、人の心は動かない。そこはやはり、熱量、それも高熱量が必要になる。
ということであれば、ミュウが僕からおやつをもらおうとする熱量はかなり高い。
僕が帰宅すると、たるんたるんのお腹をゆらゆらさせながら小走りで足元に来て、僕の目をじーっと見つめる。というところから始まり、おやつをもらうまで僕のあとを一所懸命に付いてくるのである。
それでも僕が無視するなどすると、最後は、僕の脛をガブっと齧るという実力行使に至り、根負けした僕が、かつ節やCIAOちゅーるなどをあげてしまう、ということになる。
つまり、これは、ミュウのおやつを食べたいという感情の熱量が僕を動かしたということである。
最近、ミュウとは別に、僕を動かしたものがある。
それは、あるクラウドファンディングである。
時折チェックするクラウドファンディングのサイトの中に、ユージ・レルレ・カワグチという方の、”本格イギリス製造レコードアルバムをリリースしたい”というプロジェクトを見つけ、内容を読んだ僕は、12秒ほど思考した後、パトロンになった。
クラウドファンディングのパトロンになったのは初めてである。そして、僕は、ユージ・レルレ・カワグチ氏の音楽を聴いたことはなかったし、パトロンになる際、YOUTUBEなどでどんな音楽を演っているのかを確認することもしなかった。
では、僕を動かしたものはなんだったのか。たぶん、彼の経歴ではないかと思う。
僕は、こういう生き方をしている人が好きなのである。その生き方には熱量がある。
それと、Led ZeppelinのJohn Bonhamが好きというのも僕の背中を押したと思う。
猫と孫以外の熱量が僕を動かしたのは久しぶりのような気がする。
レコードの完成が楽しみである。
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