猫と日常(或いは非日常)
年が明けてしまって三日も経つと、そこには日常があった。
というか、年が明ける前にも後にも日常はあったのだが、なんか独特の賑やかな雰囲気や楽しげなスケジュールに精神がクラッシュしてしまって、勝手に、俺は今非日常の住人である、などと錯乱した思想に取り憑かれ、非日常的な飲食を続けるうちにお腹の形が変わってしまっていた。
まるでミュウのよう。
僕はすでに日常の住人となっているが、お腹の形に非日常の痕跡がある。
元日だけグループホームから家に帰ってきた母にとって、家は日常だっただろうか。
久しぶりに家にいる母はあんまり楽しそうではないように見えたが、それならば、家にいた時間は非日常であってほしいと思う。
久しぶりに家族全員で迎えた年末年始は、僕にとっては特別な非日常のような気がしていたが、それも実は日常であることに気づいているが、それを認めると、これから繰り返されるであろう日常がものすごく辛くなるような気がして、非日常と思いたいだけだったのかもしれない。
ミュウとシャケはもちろんのこと、これからのみんなの日常が、いつも特別な非日常と同じくらい楽しくあればいいなあ、なんてことを思いながら、お腹を撫でつつ、単身赴任先の住処に戻るのだった。
くわー!
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